ここでは、PlayStation2エミュレーターのPlay!の使い方を説明しています。
PS2エミュレーターではPCSX2が一番有名です。しかしPCSX2は安定動作を最優先に作られていますので、BOISファイルが必要であったりします。そのため、初心者には少し扱いづらいものです。
その点、Play!は初心者に優しいエミュレーターを目指して開発が続けられています。
簡単な設定で遊べますし、BIOSファイルも用意する必要がありません。
ただ、まだまだ開発途中ですので動作するゲームの割合も低く(2021年8月29日現在、ゲームクリアまで確認済みのPlayableが17.37%、多少の問題が発生するがゲームはできるIngameが49.14%)、動いたとしても一部画面や音声に乱れが見られるものも多いです。
ですので、将来性も含めて考えれば、熊八のおすすめのエミュレーターです。
なお、この章ではゲームディスクの吸出し方法は説明していません。PCSX2の章で紹介していますので、そちらを参照してください。
また、Play!はまだまだ開発途上であるため、最適化がそれほど進んでいない模様です。そのため、きちんと遊ぶためにはそれなりのスペックのPCが必要です。4コア8スレッドのCPUとGTX1050のグラボ程度があれば、快適に遊べるようです。
DirectXランタイムを呼ばれるものをインストールしておかないと、起動時にエラーになることもあるようですので、念のためにインストールしておきます。
あくまでも念のためですので、この作業はほぼ必要ありません。ですので、面倒くさい方は読み飛ばしてください。
こちらの「ダウンロード」ボタンをクリックして、ダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすれば、インストールが開始されます。
ほぼデフォルトで良いのですが、一か所だけ変更をお勧めします。
上の画面が表示されましたら、「Bingバーをインストールする」のチェックを外しておきます。意地でもBingを使わせようとするMicrosoftめ・・・。おっと、心の声が漏れてしまったようです。
インストールはとても簡単です。こちらにアクセスし、「Automated Builds」の下にある「Win32(x64)」を押してダウンロードします。
なお、これは最新バージョンではありますが、不安定になっている可能性があります。不具合が発生した場合は、これの上にある「Stable Builds」となっている方からダウンロードしてみてください。
ダウンロードしたPlay-x86-64.exeをダブルクリックして起動し、インストールを開始します。この時、以下のような画面が表示されますので、「詳細情報」をクリックして「実行」ボタンをクリックします。
以下の画面が開きますので、「Next」をクリックします。
「Install」をクリックします。
進捗を示すバーが100%になると上部に「Completed」と表示されますので、それから「Close」を押してインストールを完了します。
スタートメニューに追加されているPlay!を起動し、初期設定に移ります。
最初にコントローラーの設定をします。本稿おすすめのPS4コントローラーを無線接続している場合は、プレステボタンを押して接続しておいてください。
「Options」→「Controller Manager」を選択します。
以下のような画面が開きますので、それぞれ左の項目をクリックして設定していきます。
この時カウントダウンが始まりますので、終了するまでの数秒間、ボタンを押しっぱなしにしておきます。
設定が完了したら、右下の「OK」ボタンを押して設定を保存します。
英語が苦手な人のために一応解説しておきますと、「ANALOG_LEFT_X」が左アナログスティックの横方向、「ANALOG_LEFT_Y」が左アナログスティックの縦方向、「ANALOG_RIGHT」が右アナログスティック、「DPAD」がデジタルパッドでUP、DOWN、LEFT、RIGHTが上下左右、「SELECT」がセレクトボタン、「START」がスタートボタン、「SQUARE」、「TRIANGLE」、「CIRCLE」、「CROSS」がそれぞれ□△○×ボタン、L1~L3が左1から左3ボタン、R1~R3が右1~右3ボタンにそれぞれなります。
なお、L3/R3ボタンはアナログスティックを押し込むボタンです。
次に、「Options」→「Settings」を選択し、設定画面を開きます。
以下の画面が開きますので、「Video」の部分をクリックし、お好みで設定します。
「Resolution」の部分が解像度です。おそらくこれが内部解像度を示していると思われますので、ここの数字を大きくすると画質が上がります。内部解像度についてはDuckStationの章で解説していますので、そちらを参照してください。
また、「GS Handler」の部分を「Vulkan」にすると、マルチスレッドに有利になったり画質が向上したりしますので、対応しているグラボの場合は設定しておきましょう。
設定が完了したら、「Close」ボタンを押して設定を保存します。
「Resolution」の項目を変更した場合は、「Virtual Machine」→「Resize Window」→「NTSC - 640x448」と進み、先ほど設定した倍率を指定しておきます。
こうすると表示解像度が変更されるのですが、この項目は保存されませんので、毎回起動後に設定する必要があります。
ここでは、ゲームの起動方法について説明します。
「File」→「Boot Disc Image」を選択し、吸い出しておいたISOファイルを指定するだけです。
Playableになっているゲームでも、起動直後は遅くなったり画面が乱れたりすることもありますが、我慢して起動画面まで表示してみてください。ゲームそのものはきちんと動く場合が多いです。
Play!にはステートセーブ(どこでもセーブ)機能があります。「Virtual Machine」→「Save States」でセーブ、同じ場所の「Load States」でロードできます。
以上で作業は終わりです。お疲れさまでした。
では、快適なPlayStation2エミュレーターの世界をお楽しみください。