ここでは、少しだけ難しい設定方法を紹介しています。
ですので、PCに自信のない方は読み飛ばしていただいて結構ですので、流し読みだけでもしていただけると幸いです。
デスクトップ画面の背景画像は、以前に紹介した通りとても簡単に変更できるのですが、ログイン画面の背景画像はちょっと難しいです。
と言っても、シェルスクリプトと呼ばれるファイルをダウンロードして実行するだけですので、頑張ってチャレンジしてみてください。
なお、ここの例では、ホームディレクトリの下のピクチャディレクトリの下の、backgroundDefault.jpgというファイルを背景画像に指定することとします。ですので、この部分は各自で読み替えてください。
以前に紹介した方法で「端末」アプリを起動し、以下のように順番にコマンドを打ち込みます。
sudo apt install curl
sudo apt install libglib2.0-dev-bin
wget github.com/thiggy01/change-gdm-background/raw/master/change-gdm-background
chmod +x change-gdm-background
sudo ./change-gdm-background ピクチャ/backgroundDefault.jpg
呪文のようなものがずらずらと並んでいますが、気にする必要はありません。コピペできますので、そのまま端末へコピペしてください。
エラーなどを確認するために、一行ずつコピーして実行することをお勧めします。
最後の「ピクチャ/」から始まる部分だけ書き換えてもらわなくてはなりませんが、わからなかったら、設定したい画像ファイルをピクチャディレクトリにおいて、名前をbackgraoudDefault.jpgに変更してください(JPEG形式で保存したファイルでお願いします)。
なお、最初のsudoから始まるコマンドを入力したときだけ、パスワードの入力を求められると思います。普通に入力してエンターを押してください。10分間は再入力不要です。
成功していれば、画面に以下のように表示されるはずです。
GDM background sucessfully changed.
Do you want to restart gdm to apply change? (y/n):
「y」と入力して「Enter」を押してください。その後、マシンを再起動すれば確認できるかと思います。
失敗していた場合は、壁紙ファイルのファイル名をよく確認した後に、最後の一行のコマンドだけ再入力してみてください。
それでもだめなら、wgetから始まる3行を再度実行してみてください。
Windowsの共有フォルダを使用するのは、コマンド一つでできるのですが、起動するたびに同じコマンドが必要になります。
起動時に接続するようにするためには、/etc/fstabという設定ファイルを編集しなくてはなりませんが、これを書き換えるには管理者権限を行使しなくてはなりません。
ですので、端末からコマンドを入力する必要があります。
一例として私の環境を上げておきますと、我が家には3台のNAS(ネットワーク上に直置きできるハードディスク)が存在し、それぞれ、Xドライブ、Yドライブ、Zドライブになるように設定しています。
同じことをUbuntuでやろうとすると、最初にマウントポイントと呼ばれる空のディレクトリが必要になります。
これを「端末」アプリのmkdirコマンドで作成します。接続先は、マウントポイントとしてよく使われている、/mntディレクトリの下にしますが、このままではホームディレクトリからのアクセスが面倒です。
そこで、シンボリックリンクと呼ばれる、簡単に言えばWindowsのショートカットのようなものを作成し、そこ経由でアクセスできるようにします。
このために、ホームディレクトリに「ドライブ」というディレクトリを作成し、その下にそれぞれ、X,Y,Zというリンクを作成し、そこを経由してアクセスできるようにしています。
ここまで読んで、頭が痛くなった方も多いかと思います。
これはさすがに初心者向けではないのですが、自分向けの忘備録として書いておきます。
「端末」アプリを起動し、以下のように順番にコマンドを入力していきます。3つも共有フォルダなんてねーよ! って方は、それぞれ対応する部分を変更してください。
なお、上級者の方は、最後はgeditを使わずにviとかvimエディタでガンガン書き換えてください。vimはデフォルトではインストールされていませんが、aptコマンドでインストールできます。
sudo mkdir /mnt/x
sudo mkdir /mnt/y
sudo mkdir /mnt/z
mkdir ドライブ
ln -s /mnt/x ドライブ/x
ln -s /mnt/y ドライブ/y
ln -s /mnt/z ドライブ/z
sudo gedit /etc/fstab
以下のような画面が立ち上がると思います。
最終行に設定を以下のように追加します。
[windowsIPアドレス]のように表記している部分は、それぞれの環境に合わせて書き換えてください。仕様上はマシン名でもいいのですが、ドメインやワークグループの設定しだいでは、うまくいきません。なので、IPアドレスを直接指定した方が確実です。
WindowsマシンのIPアドレスは、コマンドプロンプトから、ipconfigコマンドで確認できます。こちらを参照してください。
NASを利用していて、そのIPアドレスが分からないという方は、NetBIOSというものを利用して、マシン名から調べなくてはなりません。こちらを参照してみてください。
これでマシンを再起動すると、ちゃんとできていれば、「ファイル」アプリからドライブフォルダを経由して、X,Y,Zそれぞれのリンクからアクセスできるようになります。
ちなみになんですが、自分で書いてて、うわぁ・・・、ってなりました。これは、どう考えても初心者向けではないですね。すいません。