ここでは、AndroidエミュレーターのNox App Player(NoxPlayer)を使って、PS4コントローラーで操作できる、リネージュ2レボリューションの動作環境の構築について説明しています。
ここでちょっとだけ、Androidエミュレーターの小話を挟みます。
お忙しい方は読み飛ばしてください。
iOSのエミュレーターは種類が少なく、動作するアプリも非常に限定的です。
それに対し、Androidのエミュレーターは種類も豊富で、ほとんどのアプリが動作します。
これにはカラクリがありまして。
Androidは、フリーソフトのOSであるLinuxをベースに開発されています。
そのため、Googleの商標に関する部分等を除外すれば、誰でも無料で利用できます。
実際、この処置を行ったオープンソース版もあります。ただ、この場合はAndroidを名乗れません。この名前もGoogleの商標ですので。
これがあるため、Androidエミュレーターは、本物のOSのプログラムコードを利用して動作させることができます。そのため、ほとんどのアプリが動作するものが作れます。
iPhoneやiPad等のApple製品は、普通の使い方だけをする場合は非常に優秀なのですが、それ以上のことをしようとすると、ガチガチに固められたセキュリティによって、とても困難になります。
iOSエミュレーターの開発も、公開されているAPIと呼ばれる部分だけを頼りに、中身が完全にブラックボックスなものを、手探りで作らなくてはならなりません。
ですので、エミュレーターを利用する場合は、ほぼAndroid一択になります。
また、前述した通り、Androidエミュレーターはいろいろとあるのですが、ここではNoxを採用します。
これが一番簡単に使えるため、初心者向きであるためです。
最初にNoxで利用するコントローラーの設定をします。
Windowsで認識できるコントローラーであれば何でもよいのですが、おすすめはPS4コントローラー(Dualshock4)です。
こちらにその設定方法が書いてありますので、そちらを参照してください。
また、エミュレーターのインストール前に、Googleアカウントを用意しておきます。すでにAndroidスマホを利用している人は、スマホのアカウントをそのまま利用すればOKですので、新たな操作は必要ありません。
iPhoneやiPadしか持っていない人は、「Googleアカウント作成」でググれば出てきますので、そこで登録してください。
また、iPhoneやiPadのみでプレイしている人は、Facebookアカウントを作って、アカウントの連動作業が必要になります。ネットマーブルの公式HPを参照してください。
なお、スマホのGPUはPCに比べるとかなり貧弱なので、CPU内蔵のグラボで十分動作します。ただ、エミュレーションという余計な計算負荷がかかるため、イベントレイド等の多人数表示の時にも快適に動作させたいのであれば、それなりのCPUのものを用意してください。私が試した限りでは、4コア8スレッドのものであれば、高負荷に設定しても問題なく動作しました。
まず、Nox App Playerをダウンロードします。
こちらの「ダウンロード」ボタンを押すだけです。
ちょっと大きなファイルですので、一服してダウンロードの完了を待ちましょう。
インストールはとても簡単です。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動し、「インストール」ボタンを押すだけです。
インストールが終了したら、「開始」ボタンを押してNoxを起動しましょう。
以上でインストール作業は終わりです。続けて、起動した画面から初期設定を行います。
初回起動時だけ、ツールチップで基本的な使い方の説明が出ます。それを進めていくと、以下のような画面になり、Googleアカウントの設定になります。
この設定を行わないとリネレボがきちんと動作しませんので、下準備で用意しておいたGoogleアカウントを設定します。
Googleアカウントの設定が終了すると、以下のような画面が開きますので、ウィンドウ右上の歯車のアイコンをクリックし、設定画面を開きます。
以下の画面が開きますので、「画面設定」を選択し、「ウィンドウサイズを強制固定」にチェックを入れます。
これをしませんと、ウィンドウの端っこをクリックするたびにサイズが1ピクセル単位で変動してしまってうっといですので、やっておきましょう。
また、16GB以上のメモリを搭載しているPCでは、Noxに8GBのメモリを割り振るとかなり快適に動作するようになります。
イベントレイド等の多人数を表示する場面でも、この設定を行っておけば最高画質でサクサク動きますので、マシンスペックに余裕がある人はやっておきましょう。
「性能設定」をクリックし、「機能設定」の下のリストボックスをクリックします。
この画面例ですと、「高い(4 コア CPU、3072MB メモリ)」の部分です。
「カスタム」を選択します。
CPUに4コア、メモリに8192MBを指定します。
なお、この部分はマシンスペックに依存します。自分のPCのコア数やメモリ搭載量が分からないという方は、この設定は行わないほうが無難です。
また、この画面の下の方に見えているように、ここでウィンドウサイズの変更もできます。4Kモニタを使っている場合等では、もっと解像度を上げる設定もできますが、その場合はグラボへの負荷が急激に上がりますので、それなりのスペックがあるマシンでのみ試してください。
画面右下の「設定を保存」ボタンを押して、この画面を閉じます。
以上で初期設定は終わりです。続けて、リネレボのインストール作業に移ります。
ここでは、Noxにリネレボをインストールして初期設定を行います。
Noxを起動し、「Tools」アイコンをクリックし、左にスワイプすると以下の画面が開きます。
「Play ストア」をクリックすればGoogleのプレイストアが開きますので、そこの検索画面に「リネレボ」と入力してリネレボを表示し、インストールします。
インストールが終了すると、以下の画面になります。画面右下の戻るマークのボタンを押せば、この画面からホーム画面へと戻れます。
ホーム画面に戻るとリネレボのアイコンができていますので、それをクリックして起動します。
この時、Androidユーザーであれば、そのままアカウントの連動画面が出てきますので、そのまま設定してください。
iPhoneやiPadユーザーの場合は、Facebookアカウントの連動作業が必要になります。詳しくはネットマーブルの公式HPを参照してください。
また、Noxには、インストールされているアプリを直接起動できるショートカットを作成する機能もあります。毎回Nox起動後にリネレボアイコンをクリックするのもめんどうですから、ぜひとも設定しておきましょう。
画面右の「・・・」アイコンをクリックしてメニューを広げ、右下の「ショートカット」アイコンをクリックします。
なお、この作業はリネレボを起動した状態でないとできませんので、注意してください。
また、リネレボを終了する場合は、少し工夫が必要です。
戻る矢印のアイコンでもできなくはないのですが、なぜかほとんど反応しません。
何十回と連打するとたまに反応するていどなので、別の手段で終了します。
前の画面を参考に、画面右の「・・・」アイコンをクリックしてメニューを拡張すると、アプリを終了するボタンが出てきますので、そこを押して終了します。
なお、ピンチインやピンチアウト操作(指2本を使って画面を拡大したり縮小したりする操作)は、「Ctrl」キーを押しながらマウスホイールを回すとできます。
これで一応ゲームは遊べるようになりました。
ただ、この設定だけではすべてをマウスクリックで操作しないといけないため、かなり面倒です。なので、次はキーボードやコントローラーを使って操作できるように設定します。
ここでは、キーボードやゲームパッドを使ってリネレボを操作するための設定について説明します。
まず、リネレボでログインした状態で、画面右のキーボードマークのアイコンをクリックします。アプリを起動していないと、画面のどの部分に割り当てるかが分からなくなるため、かならず起動した状態でこのアイコンをクリックしてください。
なお、コントローラーを無線接続している場合、切断された状態では設定ができませんので、PS4コントローラーを使っている方は、プレステマークのボタンをぽちっとして、接続してからこのアイコンをクリックしてください。
後は画面の説明に沿って設定していくだけです。PS4コントローラーを使っている場合は、「PS系コントローラー」のスイッチをONにするのを忘れないようにしてください。
以下に私の環境でのゲームパッドとキーボードの設定例を表示しておきます。
この画面例ですと、PS4コントローラーではボタンの数が足りなかったため、デジタルパッドの方向キーも使って各種ボタンを設定しています。移動は、左スティックで行うように設定しています。
また、コントローラーを使うまでもない時のために、AWSDキーで移動ができるようにしています。
キーボード設定の右下にあるnum1~num8は、装備デッキの変更用です。テンキーの8を押してから、テンキーの1~8を押せば、装備を瞬時に変更できるように設定しています。
以上で設定作業は終わりです。お疲れさまでした。では、快適なリネレボライフをお楽しみください。