10. SFTPクライアントのインストールと設定
この章では、Windows用のSFTPクライアントである、WinSCPのインストールと設定を行います。これは、SSHの強力な暗号化通信を使って、ファイルをWindowsマシンとサーバーの間で、ダウンロードしたり、アップロードしたりできるものです。
このサイトから、フリーソフト版のWinSCPのインストーラーをダウンロードします。
インストーラーを実行します。ほとんどデフォルトのままで問題ありません。私は最初のインストールモードで、現在のユーザー用にインストールを選択しただけです。

次に、WinSCPを起動し、初期設定を行います。
"ホスト名(H)"のところにwww.example.netを入力し、"ユーザー名(U)"のところにoluserと入れ、ポート番号に10022を入力します。パスワードは入力しないでください。

"設定(D)"ボタンを押して、接続設定を行います。左側の"SSH"のところの"認証"をクリックします。開いた画面で、"秘密鍵(K)"の右側の"..."ボタンを押し、秘密鍵c:\ssh-key\identityを指定します。

この時、デフォルトでは.ppkファイルのみが表示されるようになっているので、右下の"Putty 秘密鍵ファイル (*.ppk)"のプルダウンメニューから、"すべてのファイル (*.*)"を選択します。
ファイルを開くと、秘密鍵をPuTTY形式に変換するか問われるので、"OK"を押します。

パスフレーズの入力を求められるので、oluserのパスフレーズを入力します。"OK"ボタンを押すと、形式の変換が始まりidentity.ppkファイルができますので、これを読み込みます。
先ほどの画面に戻るので、"OK"ボタンを押します。最初の画面に戻ります。
このままログインしてもいいのですが、毎回秘密鍵を入力することはめんどくさいので、設定を保存しておきます。"保存(S)"ボタンを押します。
そうすると、セッションの保存名などを聞いてきますが、デフォルトのままで構いません。次回からは、画面左にこのセッション名が表示され、そこをクリックすると、あとはパスフレーズを入力するだけで、ログインできるようになります。

最初の画面に戻るので、"ログイン"ボタンを押します。

最初の接続時だけ、不明なサーバーに接続しようとしているという警告が出ます。これは、Tera Termのときと同じ意味の警告ですので、"はい(Y)"ボタンを押します。

パスフレーズの入力画面になるので、入力します。

これで接続完了です。左側の画面がWindowsクライアントの画面、右側がサーバーの画面です。ファイルやフォルダを選択して、アップロードボタンやダウンロードボタンを押して、ファイルをやり取りします。

また、"X"ボタンを押して切断するときに、なんだか矛盾するような日本語の確認画面がでますが、とりあえず、"はい(Y)"を押しておけばいいでしょう。

なお、WinSCPを再起動時、以下のような画面が表示された場合は、左上の”新しいセッション”ボタンを押すと、接続画面が出てきます。
