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5. Oracle Linux 8のインストール

 この章では、Oracle Linux 8のダウンロードとインストールについて説明します。

 まず、こちらのサイトにアクセスします。

ダウンロード1

 右上の”Oracle Linuxをダウンロードする”を押します。

 次のような画面が開きますので、最初にアクセスした人は”Create Account”を押してアカウントを作成します。すでにアカウントを持っている場合は、”Sign In”を押します。

ダウンロード2

 検索ボックスに”Oracle Linux”と入力して、エンターを押します。

ダウンロード3

 上記のような画面が開きますので、”DLP: Oracle Linux 8.3.0.0 (Oracle Linux)”を押して、右上の”Continue”ボタンを押します。

ダウンロード4

 “Platforms / Languages”の下のボタンを押し、”x86 64bit”にチェックを入れ、”Continue”ボタンを押します。

ダウンロード5

 下記のような利用規約が表示されますので、下までスクロールして、”I reviewed and accept the Oracle License Agreement.”にチェックを入れ、”Continue”ボタンを押します。

ダウンロード6

 “Oracle Linux Release 8 Update 3 for x86 (64bit), 8.6GB” のみにチェックを入れて、”Download”ボタンを押します。この時、Boot ISOを選択してはいけません。Boot ISOのほうが小さいのですが、インストールするためにはもう一台Oracle Linuxが必要になりますので。

ダウンロード7

 ダウンロードした” Oracle_SSN_DLM_12200440.exe”を実行し、”Next”を押します。

ダウンロード8

 しばらく待っていると、ダウンロードフォルダにISOファイルがダウンロードされます。サイズが大きいので、我慢して待ちましょう。

 次は、ダウンロードしたISOファイルをブルーレイディスク(以下BDと呼称)に焼きこみます。サイズが大きすぎて片面2層のDVDにも入りきりませんので、BDを用意してください。なお、BDドライブがない場合は、USB接続のもので構いませんので、BDドライブも用意します。私がやった限りでは、USB接続のBDドライブでも問題なくインストールできました。

 BDに焼く方法はいくつかあるのですが、私はActive@ ISO Burnerというフリーソフトで焼きました。

 BDが用意できたら、インストールしたいマシンにBDディスクを接続して起動します。この時、マシンによってはBIOS(バイオス)というもので、起動の順番を変更する必要があります。これはメーカーごとに異なっておりますので、詳しくはメーカーサポートにお問い合わせください。

 また、一応USBメモリのブート方法も試したのですが、インストーラーが途中で停止してしまい、実行できませんでした。BDドライブはまだ少し高いので、できればこの部分は、Oracleさんに改善してほしいですね。

 起動すると以下のような画面が出ますので、”Install Oracle Linux 8.3.0”を選択してエンターを押します。以下の画面は仮想マシンでのスナップショットですので、実際の画面とは若干異なりますが、ご容赦ください。

インストール1

 “日本語”を選択し、”続行”を押します。

インストール2

 最初に、”ネットワークとホスト名”を押して設定を行います。

インストール3

 表示されているEthernetを押し、右上のボタンを押して”オン”にします。

インストール4

 この画面はVirutalBoxの画面ため、Ethernetが2つ表示されていますが、実機でやった場合は一つだけ表示されているはずです。

 次に、右下の”設定”ボタンを押します。

インストール5

 “IPv4設定”を押し、”メソッド”のところを”手動”に選択し、アドレスに192.168.0.2、ネットマスクに24(デフォルトの表示のまま)、ゲートウェイに192.168.0.254、DNSサーバーに192.168.0.254を選択します。アドレスやゲートウェイなどの値は、各自の環境に合わせて調整してください。

 “保存”を押し、”完了”を押して元の画面に戻ります。

 “日付と時刻”を押して下記の画面に移り、”地域”に”アジア”を選択し、”都市”に”東京”を選択します。この時、右上のボタンが”オン”になっていることを確認してください。

インストール6

 “完了”を押して元に戻ります。

 “ソフトウェアの選択”を押して下記の画面に移ります。

インストール7

 “最小限のインストール”を選択し、”完了”を押します。サーバーですから、必要ないものを入れてしまいますと、思わぬセキュリティホールが広がる可能性があります。

 ですので、必要最小限だけインストールし、あとは必要に応じてインストールするようにします。

 “インストール先”を押して以下の画面に移ります。

インストール8

 インストール先のドライブが選択されていることを確認し、そのまま”完了”を押します。この時、すでにWindowsなどが入っているHDDやSSDですと、容量不足の警告がでますが、”全て削除”を押して”領域の再利用”を押せば、中身を削除してインストールされます。

 “rootパスワード”を押して、以下の画面に移ります。

インストール9

 適切なパスワードを入力したのち、”完了”を押して元の画面に移ります。

 “ユーザーの作成”を押して以下の画面に移ります。

インストール10

 フルネームやユーザー名、パスワードを入力します。この時、”このユーザーを管理者にする”を選択しておくことを忘れないでください。

 最低一人は管理者を作っておかないと、後述するsudoコマンドが使えなくなります。その場合は、スーパーユーザーと呼ばれるrootユーザーでログインするしかなくなりますが、rootユーザーはすべてのファイルを破壊可能なため、誤操作でシステムが簡単にクラッシュします。ですので、管理者ユーザーでログインして、必要なときだけsudoコマンドを使って、一時的にスーパーユーザー権限を使用する癖をつけましょう。

 また、本稿では、ここで作ったユーザー名を、”oluser”として説明していきます。

 ここまでで設定は終わりです。”完了”を押して元の画面に戻り、右下の”インストールの開始”を押します。

インストール11

 なお、最初にsudoコマンドを使ったときだけ警告メッセージが出ますが、無視して構いません。また、この時入力するパスワードは、oluserのパスワードです。rootユーザーのパスワードではないので、注意してください。このパスワード入力は、10分毎に入力を求められます。