4. ドメインの取得
最初にやる事は、ドメインの取得です。これは、全世界に向けて、example.netというURL(正確には、ドメイン名)が、私のものであることを宣言することです。ドメインが取得できる業者(レジストラ)は複数ありますが、私はXドメインというところで登録しました。ちなみに、登録料は31円でした。別途年間維持管理費が必要ですが、2000円もしません。ドメインの登録料や年間維持費は時価です。.jpや.netのような人気のあるドメインは、料金も高額になります。お財布と相談しながら決めてください。
以下にXドメインで作業するときの注意点を書いておきます。詳しくは、Xドメインのマニュアルページを参照してください。
メールの登録と、確認を忘れないようにしましょう。クリックぽちーで終わりますので。
ドメイン取得後にログインしたら、"ドメイン"の"ドメインパネル"のボタンから設定します。

"ドメイン詳細"タグの"ネームサーバー情報"の"設定変更"ボタンを押して、設定します。


"Xdomainで利用する"にチェックをつけ、"ネームサーバーの変更(確認)"を押して、変更を確定します。

"DNSレコード"タグを押して、レコードを編集します。以下の表のように追加していきます。
ホスト名 | タイプ | コンテンツ | 優先度 |
---|---|---|---|
(空白) | A | 12.34.56.78 | (変更しない) |
(空白) | MX | example.net | 10 |
ns | A | 12.34.56.78 | (変更しない) |
www | A | 12.34.56.78 | (変更しない) |
A | 12.34.56.78 | (変更しない) | |
(空白) | TXT | v=spf1 ip4: 12.34.56.78 ~all | (変更しない) |
ここでの設定の意味は、例えば、ホスト名がoreですと、ore.example.netのIPアドレスがその後ろのコンテンツで、12.34.56.78と、自分のグローバルアドレスを指定します。一つしかグローバルIPアドレスを持っていないので、それ以外のタイプAのものは、すべて12.34.56.78の別名です。ですので、この表の例ですと、ホスト名空白が、example.netのアドレス設定、nsがns. example.net、wwwがwww.example.netの設定、等となっていきます。
ホスト名nsはDNS(後述)用で外部には公開しないので、必要ないのですけれども、一応やっておきます。
ホスト名mailは、メールサーバーとして、mail. example.netを使うためです。
タイプがMXのものは、MXレコードとよばれ、この例ですと、ほにゃらら@example.net の送受信先がここであることを示しています。後ろの優先度については、1つしかメールサーバーを運用しないのであれば、通常は10くらいを指定する、くらいに覚えておけば大丈夫です。
タイプがTXTのものは、テキストレコードといわれ、実はコンテンツの部分は、何を入れても許されます。ここでは、SPFレコードというものを登録しています。詳細は省きますが、ここから送られたメールの正当性を保証するものです。

なお、変更後すぐには更新されません。これは、DNSキャッシュとかの問題もあって、変更がいきわたるまで、24時間ほどかかります。
変更ができたかどうかの確認は、以下のようにしてやります。
“スタートボタン” → “Windows システムツール” → “コマンドプロンプト”と進み、Windowsマシンのコマンドプロンプトを開きます。

以下のコマンドを入力します。
nslookup
次に、以下のコマンドを入力します。
www.example.net.
以下のように表示されれば、更新が完了しています。
Address: 12.34.56.78
以下のコマンドを入力して、nslookupを終了します。
exit

上記の写真ですと、”server 8.8.8.8”という謎のコマンドが追加されていますが、これは、後述する内部用DNSサーバーがすでに稼働しているため、私の環境ではLAN内部のローカルアドレスである、192.168.0.2が返答されてしまうからです。そのため、Googleの公開しているサーバーをちょっとお借りしただけなので、気にしないでください。そんなもんかと、読み飛ばしてもらえばいいです。